木造聖観音菩薩立像

秦野市指定重要文化財

  • 東光寺(とうこうじ)
  • 木造聖観音菩薩(もくぞうしょうかんのんぼさつ)立像(りゅうぞう)
  • 昭和40年指定

概要

  • 像高85.5センチメートル
  • 一木造(いちぼくづくり)(注3) 彫眼
  • 推定製作年代:平安期(後)


両手首及び両足先を除き、像のすべてを一材から彫り出しています。内刳り(うちぐり)(注4)は背面に施してあり、背板を当てています。
 像容も古風で、頭部の山型の宝冠や丸い頭部、やさしい肩の線、浅目の衣文などに平安時代後期の特色をうかがうことができます。大き目の目鼻立ちや、省略された頭髪や着衣表現から、素朴であり地方色の強い作例であると言うことができます。
天台宗の医王山薬師院東光寺の開基は、縁起によると天平17年(745)です。
薬師如来立像は、頭髪を渦巻状の線刻で表現しているのが最大の特徴で、建長8年(1256年)13世紀の造像。
聖観音立像は、像容も古風で頭部の山型の宝冠や丸い頭部、優しい肩の線、浅めの衣紋など、平安時代後期の特色がうかがえます。
12年に一度のご開帳日以外は拝観ができません。

東光寺薬師堂山門

秦野市指定重要文化財

  • 東光寺薬師堂山門(とうこうじやくしどうさんもん)
  • 市指定の重要文化財
  • 平成30年指定

概要

  • 三間楼門
  • 入母屋造檜皮葺形銅板葺(もとは入母屋造茅葺)
  • 桁行6.79メートル(23尺)、梁行4.24メートル(14尺)
  • 安永3(1774)年建造

この山門は、神奈川県西部唯一の三間楼門で、通常一階よりも二階平面をひとまわり小さくすることが楼門では通例ですが、この門では同じ大きさになっています。
また、正面から続く石段が門の中央近くまで延び結果として前面の柱が他よりも長くなること、二階廻縁の支えに差肘木を用いるなどの特徴を有しています。 

アクセス

  • 所在地:秦野市南矢名366
  • 交通:鶴巻温泉駅から秦野駅行きバス、宿矢名下車徒歩5分