秦野市指定の重要文化財
所在地
神奈川県秦野市戸川678
交通手段
神奈川中央交通バス「戸川」バス停下車徒歩10分
秦野駅から
- 菩提経由渋沢駅行(秦51)
渋沢駅北口から
- 菩提経由秦野駅行(秦51)
- 菩提経由高砂車庫行(秦53)
- 寳泉院(ほうせんいん)
- 木造大日如来(もくぞうだいにちにょらい)坐像(ざぞう)
- 平成2年指定
概要
- 像高84.8センチメートル
- 寄木造(よせぎづくり)(注1) 玉眼(ぎょくがん)(注2)
- 推定製作年代:南北朝期末期~室町期初期
頭と体を前後の二材から造り、頭部を首で挿しこみ、両腕を肩で接合しています。両腰や脚部には別材を用いています。
腰から左右に広がった脚部は、左右それぞれ同心円状に襞(ひだ)(注3)が表現されており安定した感を与えてくれます。背面の条帛(じょうはく)(注4)、裳(も)(注5)の折り返しはやや大げさながら丁寧で、その製作は南北朝期末から室町期初めのころと考えています。
語句の意味
(注1) 寄木造(よせぎづくり) 木彫像の主要部分を複数の材からつくる技法。
(注2) 玉眼(ぎょくがん) 水晶でつくられた眼。
(注3) 襞(ひだ) 衣服などにつけられた細長い折り目。
(注4) 条帛(じょうはく) 菩薩等が肩から脇に斜めにかける布。
(注5) 裳(も) 腰から下にまとう衣服。