神奈川県指定の無形民俗文化財

相模のささら踊り

相模のささら踊り(さがみのささらおどり)
2008年(平成20年)2月5日指定

概要

 旧相模国では江戸時代に流行した七夕踊り・小町踊りの流れをくむ女性だけの盆踊りがありました。踊りは、明治7年以後相次いだ盆踊り禁止令や大正12年の関東大震災の影響によって大正時代の末には途絶えてしまいました。昭和28年に南足柄町(現南足柄市)の有志によって踊りはよみがえり「足柄ささら踊り」と名づけられました。

 その後、各地で復活に際して保存会が結成され「ささら踊り」「ささら盆踊り」と名付けられました。昭和51年に6市8保存会で「相模ささら踊連合会」が結成され、毎年1回連合公演がおこなわれています。また、平成20年に神奈川県指定無形民俗文化財に指定されました。

 秦野では、北地区で踊られていましたが、他の地域同様大正時代の末には踊られなくなったそうです。その後、昭和51年に有志の方により「秦野ささら踊り保存会」がつくられ復興し、翌年市の無形文化財として指定されました。ささら踊りの「ささら」とは竹を細かく割って束ねたもので、踊りは「扇踊り(おうぎおどり)」「蝶々踊り(ちょうちょおどり)」「かえる踊り」の3種類にわかれています。長詞型(七七)または短詞型(七七七五)の独特な唄にあわせ扇や手ぬぐいを持って踊ります。
 以前は、各家々の庭で2列に並びお互いに向かい合って歌い踊り家々を回ったそうです。